高校生諸君!

幸せになろうよ!!

幸せってなんだろう。 小論文の授業のとき、高校生相手に聞くといろいろな返事が返ってくる。 「おいしいものを食べているとき」 「家でゴロゴロしているとき」 「寝ているとき」 「ゲームをやっているとき」 「ディズニーランドにいるとき」 「彼氏(彼女)と一緒にいるとき」 「ともだちとおしゃべるしているとき」 などなど…。 ここで考えてみよう。 これらの幸せに共通することってなんだろう。 そう。 実は、これらは皆、「欲望を満たす」ことで得る幸せに過ぎない。 つまり、動物的な本能や欲望によって動かされ、それらを満たすことで得られる幸福だ。 欲望の実現における満足感にすぎない。 けど、こんな幸福は、3日もすれば忘れてしまう。 では、幸福ってなんだろう。 実は幸福にはもう一つの側面がある。 それは、欲望を満たす「欲望的幸福」と、欲望や本能から心が自由となって、自律的に見つける「道徳的幸福」だ。 欲望に打ち勝った行為の実現。 よく、「俺のやりたいことをやる!」とか「私の自由にやらせてもらう!」なんて言葉を聞くけと、この時の「やりたいこと」とか「自由に」とは、すべて「欲望を満たす」自由のことを言っている。「自由になんでもやる!」というのは、欲望の赴くまま、欲望を満たすために行動するということで、一歩下がってこの人を見てみればわかるとおり、この人は「欲望」の奴隷にすぎないのだ。 欲望を満たすのって楽しいよ! 欲望を満たすのって気持ちいいよ!! こんなの誰にだってわかるし、誰だって知っているよ。けど、それが本当の幸せでないことは、自分の頭で考えられる人しかわからない。 自分で決めたことを守る→道徳的自由 自分で決めた。でもやらなかった。他人に迷惑をかけてないんだからいいだろ?→欲望的自由

 

 

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