大学入試 面接試験共通質問@
大学入試の面接試験で聞かれることとして、どの大学でも聞かれるお決まり質問と言うのがあります。けど、油断は禁物です。質問の内容が漠然としているのでポイントをおさえて応答しないと必ず突っ込まれてしまいます。 また、全大学全学部共通して問われる志望理由など、事前に志望大学について研究が必要な質問もあるので、きちんと準備しましょう。1度も見たことのない映画を批評するなど不可能です。見たことのない映画を無理に批評しようとすると、どうしても抽象的なこと、例えば感動するとか笑えるとか、しか答えられません。そんな批評を求めるものなどいないと思います。大学の志望理由もそれと同じです。抽象的な志望動機など、誰も相手にしてくれません。 面接の質問内容は、一般的な質問、学科・専攻に関する質問、口頭試問といった内容に分けることができます。ここでは一般的な質問を見ていきましょう。 まず、必ずと言って良いほど質問されることが3つあります。それは、
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入学後は何をしたいですか?
入学後、サークルに入るつもりですか?
大学生活で(勉強以外に)何かやりたいことはありますか?
志望理由書に関連して、必ずと言って良いほど質問されます。
何を勉強したいか、ということは、ほとんど志望理由で聞かれている場合がほとんどです。ですので、この場合、勉強以外の話題とうけとってもかまわないときがあります。ただ、もちろん『何を勉強したいか』と聞いてくる場合もありますので、その場合はきちんと答えましょう。
勉強以外の活動といったら、サークルとか資格取得といったことが無難な答えになります。また海外留学なんてのも良いでしょう。ただ、間違ってもイラクへ行ってみたいなどとは言わないようにしましょう。
面接の参考書や予備校、通信講座等で過去の解答例を散々提示していますから、受験生のほとんどが模範的解答しか答えず、試験官をウンザリさせる質問でもあります。
少しは頭、使えよぉぉぉぉ。って声が聞えてきます。
将来、何をしたいですか?
将来の夢は何ですか?
将来的な話は進路指導と志望理由書のページで説明していますのでそちらを参考にしましょう。
超難関の職種を言った場合や、「社長になりたい。」とかいう幼稚園児並の返事をした場合、どのように突っ込まれるでしょうか?その際、もし突っ込まれなかったら、無条件で不合格と考えて良いでしょう。幼稚園児並の受験生に対しては無論オモシロ半分の突っ込みですが、それ以外なら「大変なのはわかっています。けど、可能性のある限り全力を尽くします。それでだめなら、その時どうするか考えます。今は実現できるよう頑張るだけです。」と、昔の松本零士のマンガに出てくるキャラクターみたいな返事をしておきましょう。
また、時々、夢と欲望を混同している受験生がいます。「金持ちになりたい。」という答えと「愛人を5人つくりたい。」という答えは、一体、どこが違うのでしょう。「何もありません。」と答える以外ならどんな返事でも構いませんが、常識をわきまえた回答を考えるのが大人としての常識です。
あなたの高校はどのようなところですか?
高校生活で一番印象に残っていることは何ですか?
高校生活で力をいれたことは何ですか?
得意な科目は何ですか?苦手な科目は何ですか?
推薦入試の場合、原則、過去が評価される入試ですから過去のことについてこのような突込みをされます。それに対する答えは、やはり志望大学と相談して考えましょう。
指定校推薦なら無論『オリコウサン』の答えに徹するようにしましょう。あまり目立ちすぎて墓穴を掘ってしまうよりは遥かにマシです。しかし、高倍率の一般公募推薦入試等ではじっくりと相談してください。常識で考えて、5〜8倍の一般推薦で『ありきたりなこと』を答えて合格すると思いますか?
また、『部活』だの『生徒会』だのといった活動を誇らしげに答える受験生がいますが、ここら辺も注意して下さい。
高校入試の場合は授業外活動等、全てが点数化されます。例えば、運動部の〇〇大会優勝+50点、準優勝+30点。生徒会長+50点、副会長30点、書記+10点。学級委員…。このように点数化され、それに内申点、筆記試験の点数が加算され、合計点で合否判定が決められます。つまり、勉強外の活動に積極的に参加すれば受験が有利になるのです。
ところが、大学の場合は違います。明らかにリーダーの素質ゼロの学生が内申目当てで生徒会活動に参加したところですぐに見抜かれてしまいます。
『生徒会長をやっていました!』
と爽やかに、誇らしげに答えたところで
『お前がぁ(嘲笑)?』
と、口にしなくとも試験官の腹の中では思いっきり軽蔑しているでしょう。
皆さんの周りにいませんか?生まれながらにしてのリーダーと思うような生徒。別に生徒会役員にならずとも、その人望と人柄で周りの人間をひきつけ、引っ張っていくような『人材』。このような学生を大学側は求めているのです。ですので、『進学に有利だから』などと甘っちょろい考えで参加した学生など、大学側、いえ、大人たちはお見通しです。その活動を通して人間的にも成長し、それがその人物のオーラ(?)として現われるようでなければ全く無意味、いや、それどころか嘲笑の対象にしかならないでしょう。
これからはそういう時代です。
さらに取得した資格などを自慢するのも芸がありません。『質問に答える』ことは出来るかもしれませんが、『だから、何?』で終わりです。なぜその資格を取ったのか、その資格で何がしたいのか、そこら辺もしっかりと押さえるようにして下さい。
社会人と呼ばれる大人たちでも、やたらと資格を取って自分を売り込もうとする人がいますが、役に立つかどうかは本人次第だということに気がついていない大人たちは不幸でしかありません。大人たちはそういう現実を知っていますから、別に資格があるからといって評価されるような時代ではないのです。
無論、取得した資格すら点数化する大学もありますので一概に無意味だとは言えないのですが、そのような思想(資格や生徒会活動等を点数化する)をもった大学が今後どのような運命を辿るのか、普通の大人たちなら簡単に予想出来るでしょう。
くどいようですが、これからはそんな時代じゃないんです!
はじめに資格ありき、役職ありき、ではないんです!
はじめに人間ありき、なんです!
資格なんぞ、何かをする際の“条件”にしかならないでしょう。評価にはなりません。
良かったら、みんなに教えてあげて下さい!
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