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ちょうど夏休みがあけると、私の授業(作文・小論文)は形だけとなり、個別対応が多くなってきます。個別といっても限度があるので、メールをやり取りしながら添削してやります。中には焦り始め、ヒステリックになる学生すらいます。
そんな中、必ず釘を刺すことがあります。それは『くだらない文章で合格できると思うな!文章は中身だ!』ということです。
常識で考えましょう。
AO入試の場合、定員割れを起さないような普通の大学では、エントリーされる時点で50〜100人の受験生が出願します。そして、最終的に合格できるのは、その中の5〜6人。多くても10人ちょっとでしょう。
どうすれば、その激しい競争率を勝ちぬくことができるでしょうか?
ごく普通に、おりこうさんの文章を書いて合格できるでしょうか?
これまた私が散々言ってるとおり、論理的に文章を書くことは非常に大事です。しかし、そんなこと以前に中身が重要なのです。
わかりますよね?
成績以外の基準で合否判定するなら、その学生が何を考えているかで判断するしかないでしょう。いや、『しかない』ではなく、AO入試なんていうのは、もともとそれが目的の入試形式なのです。そして、これまた常識ですが、勉強ができるということより『その受験生一個人が何を考えているか』ということの方が、人間として遥かに大切なのです。
極めてわかりやすく、非常に美しく、論理的な文章を書いてくる学生がいます。当然のごとく、そのような学生は勉強ができます。けど、内容はもう何十何百と読んできた志望理由と同じような内容です。
私の場合、それを指摘し、内容改善を指導します。
…とは言っても、やはり高校生。一人では無理ですので、最近の時事に関する話題から志望学部に関係のありそうなヒントを受験生に与え、それを調べるように指導します。インターネットや文献やらで調べさせます。そうすると、自然と時間がかかってしまいます。
…そう。ここで揺れるのです。
たかが数百字の志望理由書、普通の作文のように適当な時間で書けると思い込んでいたのが、実は、たった数百字書くだけでも膨大な時間がかかってしまう、そこで衝撃を受けるのです。
そして、勉強のできる学生に限って、勉強ができる分、私のいうことに耳を貸さず、そのまま不合格になってしまいます。まぁ、勉強ができる分、一般入試で合格していきますが。
『高齢化社会なのでお年寄りを大切にしましょう。』『地球は丸いです!』と書いてある文章、こんな当たり前すぎることを志望理由や小論文で書いたところで、誰が相手にするのでしょうか?合格するわけがありません。
何か鋭い視点で、誰も気がつかなかったようなことを書くのです。
誰も考え付かなかった独特の発想を書くのです。
これができる人間を合格させるのが、特別選抜入試やAO入試なのです。
●あるエピソードでこんな風に考えた。
↓
●そして、さらにこんな風に研究したくなった。
↓
●○○大学には、それにあうものがある。
↓
●それを絶対に学びたい!!
これが基本です。そして、
●一般では知られていなかったことを知ってしまった。
↓
●これをもっと深く追及して、社会に貢献したい!!
こんな受験生なら、どんなに高倍率でも合格できるでしょう。
くどいようですが、一般入試は勉強(努力)さえすれば、どんな人間でも入れるのです。しかし、特別選抜入試やAO入試は、入れるとは限りません。

2009年
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