発 音
まず、発音も試験に出ないからと敬遠されがちですが、そうも言ってられなくなりました。
というのも、センター試験でいよいよリスニング試験が課されるようになるからです。
リスニングの勉強方法は?
「テープを沢山聞いて慣れるしかない!」なんて馬鹿なこと言わないで下さい。きちんと勉強しなければ、絶対に出きるようになるわけがありません。
なら、どうすればいいでしょうか?
それは簡単です。
まずは、発音を勉強すればいいのです。
発音の勉強も、残念ながら学校ではやってくれません。
いや、やれないこともないけどやりません。
何のことか分からないですね。
さすがに中学生のとき、初めてやった英語の授業では発音の練習をしますよね?ネイティブの先生を呼んだりして。
けど、すぐに文法一辺倒の偏った授業になってしまいます。
そして、それ以降、発音を一切やりません。私だって発音記号(国際音声記号)が読めるようになったのは、ずっと後になってからでした。
では、なぜ教えないのでしょう。
それは、英語教師たちに教える能力がないからにほかなりません。
やろうと思えばできる?
大嘘です!
もちろん、時々、発音がすごく綺麗な英語教師がいます。けど、そんなことを言っているのではありません。
いくら発音が綺麗でも、それを教えられなければ『教師』とは言わないでしょう。ものを教えて金をもらう職業は、本人が上手いだけでは全く意味が無いのです。水泳のコーチは泳ぎが上手です。けど、生徒が上手にならなければ全く意味がない、それと全く同じです。
口々に、この発音は難しい、君たちには無理だろうなどと嘘を教えながら、参考書や辞書の巻末に書いてある理屈をタラタラと話すだけ、これじゃぁ、発音なんて上手くなりゃしないでしょう。
そこで、私が提案したいのは、世の英語教師たちは、まず母国語、つまり日本語の発音を勉強しなければならないということです。
母国語の発音を全く知らない語学教師が、どうして外国語の発音なんて教えられるのでしょうか?
結局、自分でも良くわかっていない知識を教えようとするからわけのわからない授業になってしまうのです。
私が発音に開眼したのは、日本語の発音を学習したからです。
日本語教師として外国人に日本語を教えるべく学習しました。そこでの話です。
韓国の学生には『つ』の発音が難しいようです。どうしても『ちゅ』になってしまいます。では、それを矯正するにはどうしたらいいでしょうか?
いくら日本語インストラクターが発音してそれを真似させようとしても無理です。
もちろん機転の利く相手ならマスターもできますが、もっといい方法があります。
それが知識です。
発音を説明するのに、まず2つの知識を覚えてましょう。
1つは『調音点』もう1つが『調音法』です。参考書によって名称が違いますが、指す内容はどれも同じです。
調音点とは、文字どおり、音をつくる場所のことを言います。そして、調音法とは音を出す方法を表します。
…分かりにくいですね。
たとえば、『ぱ』の音はどうやって作りますか?そうですね。唇を閉じ、そこから空気を破裂させます。理屈ではそうです。つまり、この『ぱ』の調音法は破裂音といいます。そして、調音点、つまり、音を作る場所は上下の唇です。これを両唇音といいます。その他の情報も含めて日本語の『ぱ(語頭)』を無声有気両唇破裂音といいます。
難しい名前ですね。
覚えないでいいです。
とりあえず、ここでは発音を説明するのに『調音点』と『調音法』があると覚えて下さい。
では、なぜこれらの知識が必要か、見て行きましょう。
先ほどの韓国人の例を見てみましょう。
これを読んでる皆さん、口の形に注意しながら『つ』と『ちゅ』を言ってみて下さい。
どうですか?
『調音点』つまり音を作る場所が微妙に違っているのです!


図に示すとおり、『つ』の音は上の歯の付け根(上歯茎)のところで音を作りますが、 『ちゅ』の音はその奥(硬口蓋)で作るのです。
どうですか?
『つ』の音を作る位置(上歯茎)に舌先をつけて、無理やり『ちゅ』の音を出してみて下さい。
どうやっても『つ』の音になってしまいます。
これが発音指導です!!
では、今度は『つ』を作った場所(上歯茎)に舌先をくっつけて、『う』と言ってみて下さい。
これが英語の『 L 』の発音です。
エルのルを言う時に舌を弾いてはいけません。ただ舌先を上歯茎につけるだけでいいのです。
その感じで発音してみましょう。
『エゥ』となると思います。
日本語でエルと言う時、ルの音で舌を弾きますが、弾かずに上歯茎に舌先をつけて『う』と言えばいいのです。
こんなことが本当に難しいですか?
…では、
English
…の発音をしてみましょう。
日本語で『イングリッシュ』というとき、『リ』の音で必ず舌を弾いてしまいますが、今のように上歯茎(『つ』を作った場所)に“舌先をつけるだけ(舌を弾かずに)”で『イングィッシュ』言ってみましょう。
練習が必要ですが、成功した時、感動するでしょう。
…お疲れさまでした。
この本、すごい!
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