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国語の勉強方法


このサイトの使い方

 このサイトでは主に国語の話題について扱っています。その内容は以下のとおりです。

 

 勉強方法

 :このページも含め、文字どおり国語の現代文・古文・漢文に関する勉強方法を提示しています。しかし、これはあくまでも私の経験上のアドバイスですので、絶対的なものではなく、参考の1つとして下さい。

 

 Web授業

 :国語学習を体系的に学べるようなページを作ろうと考えています。しかし、現在のところ、あまりに膨大過ぎてなかなか進めません。やはり、体系学習は参考書や教科書から学んで下さい。

 

 知識

 :国語を理解する上で、体系的に学習することが重要です。しかし、その体系学習をより効果的なものにするために、理解を深めるための予備知識が必要です。その知識ネタがこのページにあたります。

 

 テスト

 :CGIを使用した国語のテストです。これらもどんどん開発を進めて行きたいのですが、やはり本業を持ち、趣味でやっている以上、なかなかアップできません。気長に遊びに来てください。

 


現代文

 なぜ現代文が読めないのでしょうか?

 答えは簡単です。まず、勘違いしているからです。

 最近の日本語ブームに押されてか、「こんなのできないやついるの?」と、何を勘違いしたのか、外国人の日本語教材並の問題を扱ったテキストが出まわっているようです。実際に使ってみて、びっくりしました。誰一人間違えることの無い出題。何で?

 例外なく国語教師ってのは『国語力』を問題にします。…それが仕事であるように。ところが、これが大間違いなのです。

 そもそも国語力って何?

 文章の中で重要な部分があります。それを発見するのが国語力ですか?では、散々、教えているのに文章で重要な部分を発見できないのは、国語力の問題ですか?

 確かに日本語が通じないかのようなすごい受験生も見てきました。けど、そこまですごいと感じさせる受験生は例外中の例外です。少なくとも現代文で大学をクリアしようとは考えないでしょう。考えていたら、考えなおさせます。

 私からすれば、ほとんどの学生は国語力がないのではないと思います。結局、国語力を問題にする教師が、できない受験生の何ができないのか、全く分かっていないのです。自慢じゃないですが、私は100%勉強ができない、いや、勉強嫌いでしたから、学生が『何がわからないのか』がよくわかります。

 先日、小論文の授業でのことです。

 エッセイ(随筆)が課題文として出題され、それをもとに論述する問題でした。つまり、小論文でも、作文を始める前に読解力が問われる種類の問題です。しかも、随筆…。

 随筆文の読み方を詳しくやるのはまた別の機会にして、とりあえず、随筆で注意すべきは、いわずもがな、作者オリジナルの単語、比喩表現を重要と捕らえることです。

 「…パールハーバーへ行った。港から船に乗った。その途中で日本軍の蛮行を船内放送で聞くうちに、逆に熱狂的に日本を弁護したくなった。そして、急性愛国病になった…。」こんな感じの話題でした。

 さて、ここでのキーワードは?

 …そう。『急性愛国病』です。この後、文章は、このキーワードの指す内容をめぐって展開されて行きます。

 そうなんです。大人なら誰でも分かるのです。大人なら、この言葉の背景となる前提を知っているのです。そして、この文章が難しく感じるのは、その前提をいちいち説明せずに展開されて行くところです。長く人生をやっていれば、日本社会において『愛国心』というものがどのように扱われているかを知り、この文章も何ごともなく理解できるのです。

 ところが、理解できない受験生たちは、この『急性愛国病』がキーワードであることがわからないのです。ごく普通に新聞に出てきそうな一般的な言葉に見えるのです。

 

 これは決して国語力でも日本語力でもありません!

 『愛国』という意味、いや、意味ではありません。その言葉が指す『内容』、その言葉を吐いた時に社会がどのような反応をするか、いわゆる言葉が持つ『機能』を知らないのです。

 なぜそうなるのでしょうか?

 読書量が足りないから、ではありません。公立高校の受験国語ならともかく、現代文では、文章を読む以前のものがないのです(だから公立の受験国語の読解は、比較的できる)。こんなことを言うと反論されかねないですが、反論する国語教師にはぜひ高校生の化学の参考書を読んでもらいたいです。そして、中に何が書いてあるか、説明していただきましょう。国語力とやらで。全て日本語で書かれているから大丈夫ですよね?

 決して日本語力が不足しているのではありません。

 予備校のテキスト、予備校が出版している参考書、それらを見てみましょう。

 『国語力』なんて言いながら、わけのわからない話などしていません。その文章のテーマを理解するために、背景を、文系なら政治・経済・社会までを含めて解説しています。現代社会の教科書に載っているような話を国語で学んでしまうのです。なぜなら、読解はそれが必要だからです。

 果たしてこれを『国語力』というでしょうか?

 くどいですが、公立高校の受験国語程度なら、何とかなるかもしれません。できないのは『国語力』のせいかもしれません(私は疑っていますが)。ビデオの説明書を読んで説明書のとおり動かせる能力を試されていますから。

 言語というものは単なる媒体にすぎない、という意識を持つべきでしょう。媒体を通して、相手が何を言わんとしているのか、媒体にすぎない日本語を一生懸命学習しただけでは決して理解できません。文学の薀蓄を並べるくらいしかできない国語教師が、受験国語を教えようとするところに問題があります。

 『恋愛とは、それがもたらす作用の大部分から判断すると、愛情よりも憎悪に似ている。』

 …すげーよく分かる!!

 日本語の意味なら辞書を引けば分かるでしょう。けど、この言葉の中身は?語り手の本心は?

 それらを読み取るのは、決して国語力ではありません。

 人生経験という『知識』です。

 

2011年 須藤道



 

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