大学受験/志望理由書の書き方
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高校生諸君!


 

何がやりたい?

 

 よく、今の社会をさして『夢が無い社会』だのと言われます。

 『夢が無い社会だから、自分のやりたいことが見つからない…。』

 身の回りには何でもそろっていて、無いものは無い、すべてが完成された社会だといわれています(定常型社会参照)。

 

 けど、本当にそうでしょうか?

 

 そんなことはありません。

 この社会にも夢や希望がたくさん存在します。

 

 では、なぜ『夢が無い』などといわれるのでしょうか?

 それは簡単です。

 『何でもある』からこそ、誘惑が多く、本来の目的を見失ってしまい、何も見えなくなってしまう、何も選べなくなってしまうのです。

 

 例えば、街へ買い物へ行ったときのことを考えてみましょう。

 まぁ、私の家から電車で15分ほど言ったところに渋谷という街がありますが、渋谷へ買い物へ行ったときのことを考えてみましょう。

 私の場合、ただ何となくぶらりと渋谷へ行くことがありますが、普通は何か目的があって行きます。趣味的によく行くのは『渋谷109』や『サマンサタバサ 』などではなく、『東急ハンズ』などですが、買い物という目的があって渋谷の街へ行きます。

 そして、店に入り…。

 ところが、買い物が終わって帰りの電車に乗ろうとするとき、手に持っているのは?

 始めの目的のものとは全く違う品物を手にしています。

 

 そう。

 目的があって買い物へ来たのに、街を、店を歩いているうちに気持ちが移ってしまい、気がついたら全く考えていなかったようなものを買ってしまっているのです。

 

 これが現代社会です。

 

 君たちも経験したことがあるんじゃないでしょうか?

 何かのきっかけで『こんなことがやりたい』とか『これって何だろう?もっとよく知りたい』『将来、こんな仕事をやってみたい』こんな気持ちになった。ところが、周りに溢れている情報や商品、品物に心が揺れてしまって、いつの間にか心の中に灯った火が消えてしまった…。

 これの繰り返しだから、夢や目標が生まれてこないのです。

 

 これが『夢(やりたいこと)が見つからない』ということの大きな原因のひとつになっています。

 

 

 けど、だからといって別にストイック(禁欲)になれといっているのではありません。その欲をコントロールしろと言っているのです。

 

 ギャンブルや酒、タバコと同じです。

 大人の社会では、ギャンブルにおぼれるな、酒を飲むときは酒に飲まれるな、なんて言います。ほどほどに付き合えば、それがとても楽しく、いや、それこそ人生の醍醐味になります。

 欲だってそうでしょう。

 あるものが欲しくなった。けど、それは高い。だから、アルバイトをしてコツコツお金をためて買おう!これって、ある意味、計画性、欲望のコントロールという点では非常にすばらしい経験で、自己管理能力を養うことができます。何も、お勉強でしか学べないことではありません。

 けど、欲に飲まれてしまうと?

 他人のモノを盗んだりします。

 高学歴を持っている『優れた人間』とやらが、弱い立場の人たちの年金を、自分の懐へ入れてしまいます。

 酷いですね…。

 

 ほどほどに付き合うことでコントロールしていく、コントロールしていけば、必ず自分のやりたいことが見つかるでしょう。

 また、誘惑と戦っていかないと、なかなか自分の夢を見つけることはできないでしょう。

 

 

 


忘れ物をするな!

 じゃぁ、どうしたらいい?

 山にこもって修行に励もうか…。

 あらゆる欲望から断絶して苦行を行うか…。

 

 何か悲壮感の漂う考えですね。

 

 まずは、とりあえず、何かをやってみる、というのが一番です。

 

 『根拠の無い自信』というのが流行っています。

 何の根拠も無いのに、大きなことばかり言うということです。

 『俺は将来何かやる。』『何をやるの?』『何か。』

 こんな話が例として出されます。

 何も若者に限った話ではないのですが、何の経験も能力も持たず、その裏づけが無いにもかかわらず、自分のことを過大評価してしまい、妄想を抱き、妄想から抜け出せない若者が増えている、ということです。

 『若い頃はそういうものだ』なんて声もありますが、そんなことはありません。

 何の根拠も無い、つまり、自分の中には何も無い、そんな自分に不安になった人間が他人を見下すことで、他人の努力を馬鹿にすることで、心に安定を求めようとします。

 君たちの周りにもいませんか?そんな人。

 私たちの世代にもいました。何の努力もせず、経験や能力といった裏づけが何も無いのに勘違いしている人が。

 けど、この歳になって、そういう人たちは、本当に幸福な人生を送っているかと言うと、とても疑問が残ります。

 別に、出世したり有名になったりってことではありません。たとえ夢がかなわなくても、何かに全力でぶつかってその結果としての人生を歩んでいる人は、屈託が無く、幸福な人生を歩み、顔が輝いて見えるものです。

 そうでない人間と比べると、一目瞭然です。

 

 何もせず、適当に歳をとっただけ…。

 そういう奴には、一生、自分に言い訳をして生きていく道しか残されていないのです。

 

 そんな大人になりたいですか?

 

 可哀そうな大人たちは、今の君たちと同じ頃に忘れてきた大切なものを求めてもがいています。

 

 


熱くなれ!

 じゃぁ、どうしたらいいの?

 

 まず、自分を知りましょう。

 別に『自分を探そう』などと言って旅に出ることをすすめているのではありません。

 人間には長所もあれば短所もあって、まずは自分の良いところも欠点も見つけなければならないということです。

 

 それを見つけるには、どうしたらいいでしょうか?

 とりあえず、どんな小さなことにも全力でぶつかって行くことです。

 

 部活動をする。

 アルバイトをする。

 ボランティアに参加する。

 受験勉強をする。

 

 その過程でおのずと自分が見えてきます。

 自分の能力の限界や、向き不向き、性格が分かってくるのです。

 全力でぶつからなければ分かりません。

 全力でぶつかりましょう。

 

 また、その過程で、自分にやりたいことにもめぐり合うことでしょう。

 

 どんな小さなことにも全力でぶつかっていく。

 その過程でいろいろなものが自分についてくる。

 そして、初めて自分という『形』が明らかになってくるのです。

 

 『何ごともやってみなければ分からない!』

 こんなことを言う割には何もせずに終わっていること、たくさんありませんか?

 他人には偉そうに言うけど、自分のことになると口先だけで、何も出来ていないんじゃないですか?

 

 それって、ヤバイぜ。

 

 


薪を絶やすな!

 

 ただ、間違えないでください。

 

 ほとんどの人間は、全力でぶつかった結果『本当は自分は“無能者”“役立たず”“お荷物”だった』と思い知らされ、自分が嫌になってしまうでしょう。

 勘違いしないでください!そんなこと、当たり前ですから!

 

 誰だって、始めは何もできないのが当たり前です。

 もともと何も無かった自分に、今、たくさんのことに触れることでたくさんの情報と経験をインプットしている最中です。その器が小さいなんて当たり前です。

 くよくよするってことは、それまで『根拠も無く自分を過大評価していた』んじゃないですか?

 

 自分を見つけ出す、新しい自分になる、そう考えたとき、誰しもぶつかる大きな壁です。

 そこで人の価値が証明されるのです。

 それで倒れるか、克服しようとするか、それで人の価値、いや、その後の人生さえ左右します。

 

 全力でぶつからず、何もせず歳をとってしまったら?

 その人は、何事もすべて『人のせい』にしてばかりで一生を終わるでしょう。

 自分の無能さに気がつかず、何でもかんでも人のせいにして死んでいくでしょう。

 何かをやって無能な自分を思い知るのが怖い人間が、何もしないで他人をコケにして自己満足に浸ってしまうのです。

 

 それでいいのか?

 

 

 この章では、進路に悩む君たちの気持ちに、少しでも『熱いもの』がこみ上げてくれるような話題を集めてみました。 

 

 

2017年


  
  

 

 

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