召喚魔法
『 私、ニートになる!! 』
泣き叫んだ女子高校生がいた。
大人しく真面目な美少女。
理由は?
何でも、高校の先生に進路相談したら、一大決心した大学をあきらめるように強要されたそうだ。彼女、真剣に進学先を考えていて、将来の夢もあって、それでいろいろな大学を探して、やっと決めた大学だったのに…。
私 『ひでぇなぁ!!』
将来、福祉関係の仕事に就きたい、できれば、カウンセラーの資格もとりたい、そんなことを言いながら頑張っていた女子高校生に対して酷いじゃないか?
高校教師に怒りを感じながら、志望大学名を聞くと…。
ごもっとも!!
俺も同意見!!そんな大学、やめなさい!!
東京○○大学…。
日本人の学生が集まらず、仕方なしに留学ビザ目的の中国人を入学させ、学生のほとんどが中国人という、最近問題になっている大学。
少女 『もういいです。私、ニートになる…。』
本気かどうかは別として、燃えあがった勢いに水を差されたのは確かだった。予備校もやめると…。
こんな状態が2週間続いていた…。
さぁ、どうしてくれよう。
こうなったら『召喚魔法』を使うしかない!!
召喚魔法を使って女神を呼び出し、魔法をかけてもらうしかない!
そこで、3月某日、私は召喚魔法を使った。
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